《問題解決のプロセス》より 第四回

 今日は、引き続き《問題解決のプロセス》よりギャップアプローチの考え方をご案内します。

 ロジカルツリーによる問題解決は、既に問題が発生していることに対して原因を探して対策を考えるということでしたけれども、【ギャップアプローチ】による問題解決というのは《現状と》《目標・望ましい状態》との間にある【ギャップ】に注目して、そのギャップを分析し問題・課題を抽出し解決をしていく、といった考え方です。
 目標を設定してスタートするタイミングと目標の実現に向かって進んでいるプロセスの状態(所謂未達の状況)で使用することになります。

 この考え方のポイントは、スタート時に於いては【現状把握】になります。今の現実をしっかりデータ化したり状況をリストアップします。また、目標の実現に向かって進んでいる状態(未達の状況)に於いては、ギャップが発生している原因をプロセスに集中して分析します。

 次のような視点で分析してみます。
① やらなかったこと
② 失敗したこと
③ やったほうが良いのにしなかったこと
④ やらないほうが良いのにやり続けていること
⑤ やったほうが良いこと

 スタート時やプロセスに於いて、以上のような手法を繰返しながら、目標の実現へと進めていくことになります。