《問題解決のプロセス》から 第三回

 今日も引き続き《問題解決のプロセス》について書いてみたいと思います。

 第Ⅰステップでは、WHYツリーを使用して原因を見つける作業を実施します。ハインリッヒの法則にもあるように、多くのファクターを抽出することがポイントになりました。
 次に、第Ⅱステップでは【重要度・緊急度】のマトリックスを使用して、抽出した多くの原因の優先順位を検討します。注意しておきたいことは、重要でなく・緊急でもないエリアに分類される原因には、『問題の芽』が潜んでいることがありますので、しっかり吟味して頂く必要があると考えます。

 尚、最も大切な事は第Ⅰステップ・第Ⅱステップ・今日説明をする第Ⅲステップのプロセスを、一人で実施するのではなくてチーム全員が参画して協議しながら進めることです。全員が問題・原因・対策を共有することが、まず問題解決の第一段階だと理解して下さい。『共有とは、一緒に考え、一緒にゴ―ル設定すること』です。

 いよいよ第Ⅲステップに入ります。ここで使用するのは、HОWツリーになります。第Ⅱステップで検討した優先順位の高い原因に対して対策を考えていきます。資料室にアップしてあるHОWツリーを参照してもらいたいのですが、ツリーの左端には問題・課題を記入します。次に右隣にある三つの枠に優先度の高い原因を三つ記入します。ここで、注意して頂きたいことは【抽出する原因】は短く・コンパクトな言葉でエッセンスにして表現して下さい。
 記入した原因三つに対してそれぞれ対策を記入していくわけですが、ツリーの左下にポイントとなる6W2H2Cを表示してありますので、参考にして対策は出来るだけ具体的にしてください。

 今回は、ロジカルツリーについて三回書いてみましたが、次回は問題解決のギャップアプローチについて書いてみたいと思います。