《問題解決のプロセス》から 第二回

今日は、前回に引き続き《問題解決のプロセス》について書いてみたいと思います。

第Ⅰのステップは、WHYツリーを使用してクレーム・事故・トラブル等いわゆる問題を分解して、問題の原因を見つけることでした。『何故なぜ問答』を繰り返し深堀りをすることで、問題の根本原因まで追究することが大切でした。【ハインリッヒの法則】によると、『重い障害1件の裏には29件の軽い障害があり、さらにその裏には300件の障害のない災害がある』、重大な事故・トラブルの背後には、多くの軽微な事故が潜んでいるということですね。WHYツリーを使用して、背後にある多くの原因を抽出してみたいものです。

第Ⅱのステップは、抽出された多くの原因に対して【優先順位】をつけるというプロセスです。すべての原因に対策を打つことも大切な事だとは思いますが、ここでは一旦整理整頓をして次のステップの対策を打つべき原因を3~5つ程度に絞り込んでみます。ここでの整理整頓の仕方としては、重要度・緊急度という二つの視点(二つの軸)で考えていきます。マトリックスにすると4つエリアが出来ますね。
①重要で緊急
②重要で緊急でない
③緊急で重要でない
④緊急でなく重要でない
そうです。タイムマネジメントで使用している4分類の考え方ですね。この考え方に基づいて原因を整理して、どの原因から対策を打つべきかを検討してみるとよろしいでしょう。

次回は、第ⅢステップのHOWツリーについて書いてみたいと思いますが、資料室にロジカルツリーをアップしておきました。ご参考までに。