『モチベーション』を考える 最終回

 内発的動機・外発的動機・制限的動機について考えてきましたが、今日は最後に《禁止的な動機づけ》について考えてみたいと思います。
 物事がうまく出来なかったとき、否定的に『私には出来ない』と自己対話を繰り返していることはありませんか?確かに『出来ない』こともあります。しかし、実際はそうでない場合が多いのです。『出来ないのではないか』と否定的に考える習慣がついているのです。これらの誤った『思い込み』は、私たちが快適で幸せな生活をするのを阻害します。
 ここで質問です。『やりもしないうちに《出来ない》とチャレンジすることをやめた体験はありませんか?』しばらく考えてみてください。

 この思い込みを取り除くことは、とても重要です。実はこれらの思い込みが私たちを柔軟性のない考えに縛り付け、新しいことや間違った考え方の修正を尻ごみさせてしまいます。大切なことは《否定的な自己対話》を意図的にコントロールして、排除することです。自己対話に意識を向けてみてください。

  余談です。
 ※組織の中で起こる制限行為
 私たちは、他人に当惑させられたとき(例えば情報を与えられなかったりした時)その《借り》を心の中に預金し、あるとき払い出します。それは、次のような行為になります。
 ① 彼らのこころを逆なでし、当惑する方法を見つけて仕返しをする
 ② 約束の会合にわざと欠席する
 ③ 自分の成功を犠牲にしても協力を控える
 ④ からかう、皮肉をいう、けなす