『モチベーション』を考える第二回

 今日は、前回に引き続き『モチベーション』について考えたいと思います。
 制限的動機については前回書きましたが、今日は『外発的動機』『内発的動機』について確認してみたいと思います。この二つの動機の違いは、外部からの刺激(報酬・褒章・表彰)なのか、内部からの刺激(◎◎したい)によるものなのかでした。制限的動機(◎◎しなければならない)というネガティブな思考と比較すると、外発的・内発的動機のほうはポジティブな思考と言えると思います。この二つの動機付けをもう少し考えてみると、『外発的動機』は報酬や褒章に対する価値は欲しいが、必ずしも《やりがい・自己実現》を求めているわけではないので、同じ成果を得るためには引続き外部からの刺激を増やしていかなければならない、というようなことが生じます。

 いっぽう、内発的動機《自己実現動機》は、継続的で力強く・ビジョンが明確で自己実現の欲求に基づいていますから、推進力としてはとても大きなエネルギーをもっています。
内発的に動機づけられた人々は、次のような行動をとります。
① 自らの意思で自主的に行動する
② 責任をとる
③ 責任を転嫁しない
④ 言い訳でなく、解決の方法を求める
⑤ 大きな推進力とエネルギーを持っている
⑥ 今の現実からビジョンに向かって前進する

 では、あなたの過去を振り返ってみて内発的動機に基づく目標だったために成功した事例を考えてみてください。