《人事考課エラー》

 今日は、人事考課エラーについて考えてみたいと思います。

 人事考課の際に留意しなければいけないポイントが何点かありますが、考課エラーに関連してきますので並行して記載します。

 【入手容易性バイアス】
 特に生々しい印象を受けたものや最近起こった出来事は、鮮明に記憶に残るということですが、入手容易性バイアスによって二年前に起きた強烈な出来事(プラスやマイナス両面がある)や直近の出来事の影響を考課の際に受けやすいといったエラーがあります。考課期間は(半年とか1年間)決まっていますから、その期間内の出来事を評価しなければなりません。

 【確証バイアス】
 情報は客観的に収集されると仮定しているが、先入観とか思い込みによって自分の信じる情報に対して過度の重きを置く一方、矛盾する情報は軽視するということです。

 人事考課で大切なことは、具体的な行動・事実を評価することですが、そのためには【部下のモニタリング】が重要になります。

 お勧めしていることは【職務行動記録簿】を丁寧に記入するということです。