《人事考課・頑張っています》

 人事考課制度の運用指導を実施していると、時々タイトルの“頑張っているんですけど! 一生懸命にやっています!”といった言葉が出てきます。それも、考課者(役職者)からの発言として多いと感じています。
 
 まずは、“頑張っているんですけど”の言葉の後には、『どうして私の評価が低いのでしょうか?』という不満感情が隠れているわけです。
 皆さんはどのように考えますか。
 少し整理してみると、一生懸命に頑張ることは勿論大切な事だと思います。ただし、この場合(役職者)には違うものが求められています。例えば、能力とか成果とかでしょうか。
 入社したての新入生の場合には『頑張ってくれたので』高評価です!!もあるかもしれませんが、役職者の場合には成果を“見える形で示す”必要があると思います。
 
 一般的には、『等級基準書』で能力レベル・期待するもの・役割等を明確に示しているのですが、機能していない組織もあって感情的な人事考課運用に陥ってる例も時々見受けられます。

 『努力と能力と成果をバランスよく評価する』ことが大切なのだと思います。

 目標の設定では次のような視点も必要でしょう。
 幹 部   戦略的目標
 ミドル    業績目標
 下位層   改善目標