《ピグマリオン効果》について考える

 《ピグマリオン効果》という言葉は聞いたことがありますか?

 《ピグマリオン効果》とは、人は認められれば、期待に応えた行動をするという心理学の理論です。
 ※ あなたも期待されれば、それに応えるように振る舞う。 ⇒⇒⇒ 自分が変わる
 ※ 他 人も期待されれば、それに応えるように行動する。 ⇒⇒⇒ 他人も変わる
 ※ 自分が変われば⇒⇒⇒他人が変わり⇒⇒⇒社会も変わる

 《ビグマリオン効果》は、人間すべてがもっている『自分は価値ある存在として認められたい』という欲求を反映しています。動機付けでふれた《マズローの欲求5段階説》の4段階目の欲求《承認の欲求》を思い出してください。社会的に認められ、重要な存在でありたいといったような欲求でしたね!管理者・リーダーであるならば、『君ならできる』と社員に伝えれば、どんなことでもやろうという気になるのものです。
 人間は、注目されたいと思っているのです。

 こういったことからも、放任型の管理者・リーダーがいかに間違った指導をしているかが理解できるはずです。彼らは『部下が仕事をしていさえすれば、放っておくのが私のやり方だ』と自慢げに主張しますが、そのような管理者・リーダーは、社員が認められがっているという欲求を無視しているのです。
 《ピグマリオン効果》は、積極的に他人を評価することから生じてくるものです。社員に・他人に期待しましょう。有能であると評価していることを率直に伝えましょう。認められたいという欲求にこのようにして応じれば、人は『もっと秀でたい』と思うことになるからです。