『モチベーション』を考える

 今日は、『モチベーション』《動機付け・やる気》について考えてみたいと思います。
 まずは、『動機付け』を三つに分けて整理します。
 ① 外発的動機   『報酬・褒章・表彰』等の外部からの刺激による動機付け
 ② 内発的動機   『私は、◎◎◎になりたい』等の自己実現をめざす動機付け
 ③ 制限的動機   『しなければならない』という恐怖・強制・圧力等による動機付け

 以上の三つの『動機付け』の中から、今日は③制限的動機について書いてみます。

 制限的動機とは、原則として『しなければならない』という強制的なもの、それをしなければ何か恐ろしいことが起こるからというように、恐れ・強制・圧力が行動への動機となります。
 リーダー・親・配偶者として、誰かを動機付けするとき、無理やりに変化や行動を押し付けると、彼らは萎縮し奴隷にさせられてしまいます。これは、自分自身にも当てはまります。自己対話によって『◎◎◎しなければ』と自問していると、それは自分自身を萎縮させていることになります。
 強制的に動機付けられた人々は常に抑圧を受けています。また、意思決定の責任を放棄し、失敗を他人のせいにします。常に言い訳を考え、前向きに進めようとする意志やエネルギーを持たないで、心理的に後退していきます。失敗を恐れ・萎縮し・挑戦しようとしない為に、結局失敗します。
 制限的動機のパターンとして、例えば次のような行為があります。
 ① グズグズ引き延ばす・ゆっくりやる
 ② だらしなくやる
 ③ その仕事をうまく避ける

 いかがでしょうか?『しなければならない』と自分に、あるいは他人に語りかけていませんか。