《セルフイメージと自信》

 セルフイメージとは“自分自身に対して、心の深い部分でどんなイメージを持っているか”ということですが、私たちの日常生活の様々な場面で恐ろしいくらいに影響をあたえています。

 例えば、『自分は、仕事で成功するタイプの人間だ。自分は運がいい』といった、ポジティブで高いセルフイメージを持っている人は、このような考えのもと、高い能力を発揮し、自信を持って望ましい結果を得ているケースが多いと考えます。

 これとは反対に、『自分はいつも上手くいかないタイプなんだよなー』というセルフイメージ(思い込み)を持っていたとしたら、そのような考えのもと、自信なさげに行動し能力も発揮されていないのではないでしょうか。

 セルフイメージを形成するプロセスには二つあります。一つは『他者評価』による影響力。もう一つは『自己評価』です。

 自己評価の中に生きている人たちは、周りの人がいくら認めても自分で認められなければ自信を持ちません。逆に他人に認められなくても、自分で正しいと思えることに自信を持っています。

 他者評価に一喜一憂している状態では、本当の意味で自信を獲得したとは言えないと思います。もちろん、自分が『よくない』と思っていても、周りの人から『すばらしい』と認められて『そうなんだ』と思える。そして、それが自信につながる。そういった段階もあると思います。

 しかし、最終的に大事なのは自分がどう感じるか、どう解釈するか。人が決めた現実ではなく、自分が現実をつくりだすことだと思います。

 セルフイメージは、自分自身で身につけたものです。だから、後から自分で変えられます。