《潜在意識と思い込み》

 『イメージトレーニング』という言葉は、スポーツの世界では良く耳にする言葉ですが、潜在意識との関連性について考えてみたいと思います。
 私たちは、『イメージトレーニング』を繰り返していると、実際にそういう場面に向き合った時にスムーズに行動することができます。
 『イメージトレーニング』をうまく行うコツは、『自分にはそれができる』と信じて、潜在意識のレベルまで、そのパターンを刷り込む(プログラム)ことです。そして、無心に繰り返すことが、トレーニングの効果を強化します。
 子供が大人を真似る時のことを考えてみてください。例えば、好きなスポーツ選手や歌手を真似る時でもよいでしょう。好きな選手や歌手の真似をする子供たちは、すっかりその人物になりきっています。そして、そのような物まね遊びがスポーツや歌の上達に結びつくこともしばしばです。
 少し異なる事例では、アメリカのバスケットボールチームの例があります。【Aチーム】【Bチーム】【Cチーム】と三つのグループに分けて、二週間フリースローの練習を実践するAチーム・二週間フリースローが綺麗な放物線を描いて見事リングに入っているところをイメージするBチーム・二週間まったく練習をしないCチームで実験したところ、結果は、練習をしなかったチームの成果を0%とした場合、実践したAチームは24%の改善、イメージトレーニングを行ったBチームの改善率23%だったそうです。実に興味深いです。

 私たちの脳には、『自分がイメージしているような存在になる』しくみが備わっているのです。良かれ悪しかれ、潜在意識にはそのような絶大な影響力があります。
 良いイメージ、思い込みを持つことが大切なのも、そのためです。
 そもそも人間は、イメージ出来ないものを目指すことはできません。そこで、成功への近道は、なりたい自分になった状態、達成したい目標を達成した状態を具体的にイメージすることです。理想・望ましい状態を現在形で語るのです。

 あなたには、具体的な目標はあるでしょうか?