《川崎の虐待転落死を考える》

 このところ、テレビで“川崎市の有料老人ホーム虐待転落死事件”が繰り返し報道されています。当初容疑者である介護員の男性は、インタビューに対しても否認していました。介護施設の研修で、介護員の方々と“虐待について議論”をすることがありますが、『自分の感情をコントロール出来なくなりそうな時はあります。』と、正直な発言をされることがあります。

 夜勤が続いて疲れがたまっていたり、家庭でイライラすることがあったりと日常的に色んなことがあります。仕事とは割り切っているつもりでもついつい“カッとなったり、イラッとなったり”するのが人間なのだと思います。

 あるマスメディアの報道では、低賃金が虐待の原因であるような論調になっていました。介護員・保育士の低賃金の話題には事欠きませんが、処遇改善をすることで解決できることなのでしょうか!多くの賃金をもらうことができるに越したことはありませんが、どうも腑に落ちません。

 対策の一つは、労働環境の改善(労働時間)と職員に対する倫理研修が大切だと感じています。