《支援について》考える

 九月・十月と福祉施設を中心に個別面接、ОJTプログラム研修、問題解決プログラム研修と東北管内の複数の法人で実施しておりました。個別面接は、職員一人ひとりと『コミュニケーションシート』を使用して日常業務での問題・課題を中心に話を進めます。また各種プログラムの研修については、通常8名~12名の人数で色々なテーマについて受講生とやり取りをしながら進めていくことになるのですが、震災による影響のせいか【メンタルケア】の必要性を感じる職員が以前に比べて目につくようになりました。

 震災直後は、毎日が目まぐるしく過ぎてじっくりと考えるということがなかったのかもしれません。とにかく、目の前にあることを一つひとつ処理していかなければならなかったのでしょう。そのような状況から少し落ち着いてきた今、ドッと『精神的・肉体的疲れ』『喪失感』『無力感』が出てきているのではないかと感じました。

 そこで考えてみたいことは、やる気がダウンする状態の二つのパターンですが、1つ目は【目標達成による】喪失感、よく五月病を例に説明がなされています。二つ目は【目標未達成による】無力感、終末医療の現場で起きているようです。

 今日考えてみたいのは、二つ目の【目標未達成による】無力感、です。介護の現場でも終末医療の現場と似たようなことが起きています。若くして福祉・介護の志を高く入社した職員が現場に配属され一生懸命に介護に係るのですが、2年・3年して退職していくのです。特に真面目で一生懸命な職員から辞めていくのですが、とても残念なことです。このような現状の中で、上司として何か《支援》することは出来ないものでしょうか。

※考えられることは
① 話を聴く   【話を聴くことで半分以上解決すると思います】
② 支援する    【主導権を奪わないで支えてあげる】
③ フィードバック    【気付いたことを伝える】

 話を聴く為のスキル・支援のスキルが今大切だと感じました。